こんにちは、もりたです。
私は今、会社を1年休職しセブ島に家族でプチ移住しています。
大卒で会社に入社してから営業一筋16年。気付いたら40歳手前になっていました。
ずっと何かモヤモヤしたままの日々を過ごしていましたが、かといって家庭もあり、
すぐに仕事を辞める訳にも行かない。転職も、自信も勇気もない。
自分の能力に対して特筆すべきものが見当たらない。
仕事は忙しいし、やり甲斐がない訳ではない、
職場環境に大きな不満がある訳でもない。
でもやっぱり心が満たされない!!
という状況でした。なので、会社のルールの範囲で新しいことをやろう!と決め、
前から妻とも話していた“家族で海外移住”を実行する事にしました。
休職するのに一番必要なものは”勇気”
正直、会社を1年休職するって相当な勇気が必要でした。
もちろん、制度として休職は使えるのですが、
実際に休職制度を使っている人の理由は病気がほとんどだったからです。
①休職の理由が子育て
②働き盛りの男性社員
③休職中は無給、世帯収入ゼロ、むしろ税金の支払いが毎月の負担になる。
など、ハードルがそれなりに高いと思いました。
いくら世の中が、働き方改革、リスキリング、男性社員の育休!と話題になっていても、
ウチの会社的には前代未聞の休職行為だったと思います。
不安だったこと
・出世が遅れるかもしれない。
・病気でもないのに休職だなんて、周りから何て思われるのか分からない。
・資格を取る事や留学をして何かを成し遂げようとする“志高い目標”がある訳でもない。
・仕事上、周りに迷惑をかけてしまう。
・直属の上司は何て言うか?反対されないだろうか?
・更に上の人達や元上司は何て言うだろうか?批判されないだろうか?
・同僚は?後輩は?
・どんな噂話をされる??
などなど、周囲の事を気に出したらキリがありませんでした。
でも、やっぱり何か満たされない今の自分がとてつもなく嫌でした。
休職する為にやったこと
休職する1年半前にモンモンとした満たされない感覚が始まりました。
不満を感じるようになってから、半年後に妻に『何か満たされない』と打ち明け、
更にそこから半年かけて、辞める・休職する・我慢して続けるを考え続け、
たまたま上司との面談の際に、休職することを考えていると打ち明けました。
上司に打ち明けてからは、とても簡単でした。
上司に打ち明けたことで
“自分自身の気持ちが一気に休職をすることに傾いて行った”のです。
これには正直驚きました。こんなに気持ちが乗るとは全く予想していませんでした。
決済権者に話すことで後には引けないと思ったのかもしれません。
有り難いことに上司も応援してくれ、内密にコトを運んでくれるようにしてくれました。
また、周囲には時期を見計らいながら、徐々に根回しをして行きました。
特に直接影響がありそうな同僚の一部には打ち明け、
また、そうではない同僚にはそれらしく引き継ぎのような意味合いを込めながら
仕事を伝え教えて行きました。
よく、退職する人が退職を申し出てから1~2ヶ月後などに辞めることが多いのですが、
1~2ヶ月だと正直、残された上司も同僚もかなり苦労します。
私の場合は辞める訳ではないので、
少しでも周囲に迷惑を掛けないようにしなければと思い、
上司に打ち明けてから半年以上の十分な引き継ぎ時間を作り休職に入りました。
休職して思ったこと
休職して半年ほど経ちますが、思った事は
休むの案外簡単。
お金も何とかなる。
煩わしい人間関係がない。
連絡をした人orくれた人は数人。
仲が良いと思っていたのは・・・やはり仕事上だった。
新しい出会いもある。
自分自身の新たな目標も出来た。
子育て超大変・・・。
…などなど。
営業職上、人付き合いが多かったのですが“人生で必要なもの”の中に、
これまで知らず知らずのうちに蓄えていた余計な贅肉が取れたような気がしました。
自分にとって何が大切なのか、誰が大切なのかなどを
ゆっくりと穏やかに整理・理解出来たと思います。
サラリーマン生活だけでは、決して知り合う事のない人達にも会う事が出来たり、
仕事があって働くって良い事だなぁと思ったり、
今の職場は働くには良い環境なんだなぁと改めて感じたり、
自分はこういう事やりたいんだよなぁとか。
人生の後半戦を生きて行く為、自分がやりたいと思う事が見つかったり、
自分自身との時間をゆっくりと取ることができ、前向きになれたと思います。
あと、なんと言っても『子育て超大変!!』
割と子育てや家事もやるタイプだと思うのですが、
いざ毎日小さい子供2人と過ごすと『癇癪の凄さ』や『聞いて』『遊んで』攻撃、など
発狂しそうになるほど大変だったとは思いもよりませんでした。
妻への感謝と世の中のお母さん方への尊敬が深まりました。
新たな事に挑戦する事はとても勇気がいる事ですが、
その分やっただけの価値は十分にあるものだなぁと実感しているところです。
失敗しても誰も自分の事なんて見てないので、もっと気楽に生きて行けそうです!